1.原図加工
原図をもとに、濃淡を施したり、絵柄に強弱をつけたりします。主に、手書きでは墨を使用しております。
近年、一部デザインの加工は、パソコン内での加工が主流となっておりますが、より芸術性を高めたデザインや、転写紙制作用に書き写し等が必要な場合は、専門の絵師の方に外注させていただいております。
2.フィルム作成
加工した原図をもとに、網点の入ったフィルムを制作いたします。
ここでは、線数や角度、網点の大きさ等を完成品の色や原図によって、微調整しながらフィルムを制作いたします。
焼成後のゴスの色によっては、網点を大きくした方が良い場合がございます。
3.呉須調合
主に、呉須を中心に、色ゴスを調合いたします。転写紙用に、何種類かの溶剤を混ぜて、調合いたします。撥水銅版や白盛銅版は、ゴス調合、製版工程、焼き付け、原図加工、フィルム制作等、全行程において特殊加工をしたり、手間をかけて制作しております。
4.焼き付け
先の工程で制作したフィルムと、あらかじめ感光剤を塗布した銅版またはナイロン・テトロン(前者を銅版、後者をシルク銅版と呼びます)とを密着させ、光源でもって焼き付けます。その後、銅版の場合、彫刻刀または薬品で絵柄部分を腐食させて濃淡を再現いたします。シルク銅版の場合には、水圧を調整しながら濃淡を再現いたします。
|